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ウィーン滞在 ③

シュテファン教会の下で待ち合わせをし、地下鉄に乗ってハイリゲンシュタットへ向かった。

待合わせ、というのも、昨日の楽友協会で日本人と知り合った。
その人は、その人でブラームスホールのチケットを求めていたのだが、一人旅で来ていてクラシック音楽が好きとの事。その人もハイリゲンシュタットに行きたかったので、では一緒に行きましょう、となったのだった。

地下から地上に出た電車はやがてハイリゲンシュタットに到着。
予想に反して、何の変哲も無い市街駅だった。

ベートーヴェンのファンなら「ハイリゲンシュタット」と言う名前は聞いたことがある筈だ。
子供向けの伝記にさえも出てくる。

ハイリゲンシュタットの遺書…。
文字通り、難聴に失望した31歳の楽聖ベートーヴェンがここで遺書を書いたのだった。
しかし、死を選ぶことは無く、むしろこの村を流れる小川べりを歩いて、交響曲第6番「田園」の第2楽章の構想を練ったと言われている。

そういう訳だから、ベートーヴェン信者にとってはある意味、聖地みたいな所で、信者でなくともウィーンに来たからには、一度は訪れたい場所なのである。

森の中の小川に沿って歩きながら、楽聖は第2楽章を練った…。

ところが、駅を出ても、広がっているのは住宅地ばかりで森はいずこに?
ガイドブック片手に「ベートーヴェンの家」へ向かって歩いているものの
本当に普通の住宅地ばかりが続いていた。

坂を上って少しすると、小さな川に出た。川と言っても回りの家の生活排水を流しています、みたいな感じで趣きも何も無い。
ところが、今歩いている道にベートーヴェンガング(ベートーヴェンの小路)と名前がついている!
田園の構想を練ったのは、まさしくココだったのです!?

思わず「えっ?」となってしまい、2人してしばし茫然。
これじゃまるで、小学校の時よく遊びに行った友達ん家の裏に流れていた、どぶ川みたいじゃないか、なんて事まで思い出してしまった。

でも、よく考えてみれば、当時は住宅街や舗装された道路、護岸工事で固められた小川なんかでは無かった筈だから、ここは一つ想像力を働かせてベートーヴェンが歩いていた当時の風景を想いながら、歩くのが良いのかも知れない。


それにしても、ヨーロッパを旅していると本当に昔のままに、中世の街並みだとか、お城だとか、おとぎ話に出てくるような景色を目の当たりにしてきたものだから、今回はちょっとショックを受けたのだけれど、翻って、自分の国のことを考えてみると、例えば、日本の歴史に興味をもってやって来る外国人を、日本は悉く失望させているんじゃないか、と思ってしまうのである。
鎌倉にしたって、京都にしたって、そりゃあ立派なお寺やきれいな景色が残っているのだけれど、果たして京都の駅をあんなコンクリートの巨大な駅ビルにする必要があったのか?
京都御所の隣に、あんな京都タワーなんかを建ててしまってよかったのか?
東京の「日本橋」を高速道路で思いっきり被せてしまったり、よくも、平気でこういう街づくりが出来るものだ、と思ってしまう。

ドイツのローテンブルクにガラス張りの高層ビルが建っていたら…、イタリアのフィレンツェに新宿副都心のビル群があったら…、イギリスの湖水地方が多摩ニュータウンみたいだったら…。

そんな事を考えていると、ここ、ベートーヴェンガングは、ショックを受けたと言っても全然マシなのである。
小鳥の囀りも聴こえるし、向うからは老夫婦が、散歩を楽しみながらやって来るではないか。
むしろこういう所に住んでみたくなってしまう。


この辺りには、ベートーヴェンが滞在していた家が、あちこちに残っている。あちこちというのも変な話だが、本当にいろんな所を転々としていたらしい。
ここまで来たからには、と思ってテスタメントハウス(遺書の家)に入った。
何の変哲も無い、と言っては失礼だが静かな普通の家で、当時のピアノや遺書などが展示されていた。
「ピアノの写真をとっていいか?」
と訊くと、あっさりとOKしてくれた。後日シューベルトハウスを見学した時も、写真撮影はOKだった。


少し期待はずれのハイリゲンシュタット観光だったけれど、ウィーンに戻って、ビールと安くてボリュームのあるヴィーナーシュニッツェル(ちゃんと子牛の方を注文!)を食べているうちに、やっぱりウィーンの街は素晴らしい、という話に落ち着いて、気分よくペンションに戻ったのだった。

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