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ミュンヒェンに着いた

1997年、生まれて初めて日本から外に出ることになった。

学生時代に「なんかやっておかないと…」と焦って、ドイツ語をやってみようと思ったのがきっかけだったか?
それまで海外なんて全く興味がなかったのに、緊張しながらパスポートを申請する自分がいた。
それから図書館で借りた「ヨーロッパ個人旅行マニュアル」を穴の開くほど読み込んで、海外に何ども行っている友達にしつこくアドバイスを求め、アメックスのT/Cに両替し、携帯用の小さな手帳に、ドイツにおける緊急連絡先をびっしり書き込み、AIUの保険に入って出発日を迎えたのであった。

朝の6時ごろ玄関を出る。2月の下旬は吐く息も真っ白だ。
始めて行く成田空港の遠いこと。おまけに金属反応を調べるゲートでは何度もアラームがなり、恥ずかしいのなんの。興奮して早く着き過ぎたものの、2時間半はあっという間に経って、ルフトハンザは定刻に、第1ターミナルを飛び立った。
初めての国際線、外人が結構乗っている…。シュチュワーデス(今ではフライトアテンダント?)もドイツ人ぽい人がいるし…。(当たり前)

それにしてもスピードの速いことといったらない。航空航路に現在地が示されているが、30~40分で、もう東北地方を飛んでいる。夜行列車で、一夜かけて青森まで行ったのはいったい…?
日本海に出ると、食事が回ってきた。当時ルフトハンザでは、和食か洋食か選べて、メニューを示してくれた。
味は、特別美味しいわけでもない筈だが、美味い美味いと思って食べ切ったことは覚えている。
さらに、機内サービスのセクションの横には「ご自由にどうぞ」と、オニギリが置いてあった。ちなみに三つ頂きました。
飲み物も随時もらえて、ビール、コーラ、ワインと頼んだ。とにかく、タダで(航空券代を払ってはいるけれど)こんなに飲み食いできるなんて、国際線はなんて素晴らしい!と1人で興奮していた。
はじめて見る高層圏、眼下には茫漠と広がるシベリア大地。2回目に運ばれた食事も、当然のように平らげ、約10時間以上経過した頃、オストゼーから、いよいよドイツへと入っていった。

上から見るドイツの町並みは、絵に描いたようなメルヘンそのものだった。緑が広がる平地に集落が現れ、屋根が童話に出てくるような赤い色をしていた。集落の中心には、ひときわ高いとがった建物がある。集落が終わるとまた緑が続き、次の集落が現れる、という具合だった。
日本にいる頃は、絵本の世界は、まさに絵本の中だけだったが、ココは現実の風景なんだ、とまずびっくりした。

やがて、地上が大きくなってきて、フランクフルト空港への着陸態勢に入った。横には発電所のような建物が数基あり、白い煙を上げていた。
これはもう地面にぶつかるぞ、と心配するまでもなく、軽いショックとともに地上に降り立ち、やがて駐機場に到着した。
ところでチケットはミュンヒェンまでのもので、ここから乗り継がなければならない。

空港は、もう本当に日本語の表記はなく、ドイツ語と英語ばかりだった。チケットに書いてあるターミナルの番号だけを頼りに歩いていくのだが、これがなかなか遠い。しかも、こんなところを通っていくのか!?みたいな、従業員専用の通路としか思えないようなところもあったりで、不安は増す一方だった。入国審査もかなりドキドキした。相手の言うことはさっぱりだったが、「ライゼ(旅行)」というと、すんなりスタンプを押して返してくれた。
なんとか乗り継ぎターミナルについて、ミュンヘェン行きの飛行機に乗込むと思う間もなく、動き始めたのだった。
再び、あの離陸時の気持ちの悪さを体験して、メルヘンチックな町並みを眼下に見遣る。
フランクフルト~ミュンヒェン間は、ますますドイツ人だらけで、まれに見る日本人(たぶん?)も、旅慣れているのか、すまし顔で雑誌に目を通したりしている。初海外で興奮気味なのは、自分一人みたいだ。

ミュンヒェンまではあっという間だった。
フランクフルトに比べるとかなり小さく感じられたが、やけにガラス張りの建物、という印象だった。コンベアから流れてくる荷物を受け取り、ゲートを抜けた。
先ずは両替。現金は1マルクも用意していなかったから。手数料がかからないように、とそればっかり考えていたので、アメックスの窓口を探し歩いた。
30分かかってようやく見つけたものの
「この窓口でT/Cは、両替できません」
の一言で片付けられ、しょんぼりと、観光客さんいらっしゃい、みたいな派手な外見の両替所にて、手数料と引換えに笑顔のオバちゃんに替えてもらった。

電車のピクトグラムを頼りに地下の空港駅へと歩いていった。
券売機の前で、中央駅までの切符を買おうとするものの、何をどうしたらいいのか判らず迷っていると、いつの間にか後ろに並んでいた金髪サラサラのお姉ちゃんが、すかさず
「こうやって買うのよ」
と教えてくれた、となる筈だったが、あからさまに遅いわねぇ!、という顔をして、なんかベラベラっとしゃべると、自分で切符を買ってすたすた行ってしまった。

仕方なく、あーだこーだやっていると、冴えない風貌のおっさんが近寄ってきて、それはそれは親切に買い方を教えてくれたのだった。
「ハウプトバンホフ(中央駅)までなら、回数券を買ったほうが安いよ」というアドバイスから
「8回分、刻印機に挿入しなさい」
と刻印の仕方まで教えてくれた。

(後にドイツに住むようになって、女よりも男の方がよほど親切で優しい、という結論に至ったが、それを証明する初めての体験だった)

ドイツの駅には改札は無く、切符に打刻をする刻印機があるだけだ。
だから当然、切符を持たなくても列車に乗ることが出来てしまう。
ただし、抜き打ちの検札があり、切符を持ってない場合は観光客と言えども容赦はしない。
区間に関係なく、一律60マルク(だったような?)の罰金が取られる。

初めて乗る「Sバーン」という中央駅に向かう電車は、うす汚く落書きだらけで、心なしか車内も薄暗く、初海外一人旅を不安にさせるには充分すぎる演出だった。
さらに、しばらくして地上に出ると、太陽はほとんど沈みかけていて、ますます孤独な旅行者は心も沈んでゆくのだった。

30分も経ったのに、まだ中央駅につく気配がないまま、再び地下に入って行った。
と、停まる度に乗客の出入りが多くなり、「ミュンヒェン・ハウプトバンホ~フ」と放送が聞こえたような気がして、電車を降りて、みんなが歩く方へ付いていった。
エスカレーターを上ってゆくと、ドームに覆われた巨大な空間が現れ、ついにミュンヒェン中央駅に着いたのだった。


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[2009/07/07 15:38] | # [ 編集 ]


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