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珈琲と音楽と

コンロの上に網を置いて、カフェマッキナを手に取ると俄然前向きな気持ちが湧いてくる。
冷蔵庫からエスプレッソとミルクを取り出し、二つに取り外したマッキナの横に置く。
抽出されるエスプレッソの良し悪しを決めるのは、粉の微妙な圧力加減だそうだが、その時の気分で適当だ、いつも同じとは限らない。
バリスタのコンクールに出るわけでもあるまいし、その時の幸せな気分が一番重要だ。
このマッキナのために作られたんじゃないか、と思うほどピッタリした大きさのコンロの上に置き、火をつける。
もう一つのコンロではミルクが温められている。
人肌を通り越し、沸騰まではまだ先かな、という頃合に火から下ろし、ステンレスのクレマーに注ぐ。
何種類かのクレマーを試したが、こいつが泡のきめ細かさや、立消えの少なさ、使い勝手、耐久性、どれをとっても一番だった。
細長い耐久性グラスにたっぷり泡立てたミルクを注ぎ、キッチンに最高な香りを立ち上らせているカフェマッキナをゆっくりと傾ける。
すると、ミルクとクレマの間に行儀よくエスプレッソは収まり、ラッテマッキャートは完成する。



画像 1519



ラッテマッキャートに選んだ今日の一枚は、ザルツブルグの音楽祭の模様を収めた、バックハウスの晩年の演奏会である。
「少し休ませてください」という彼の肉声が収められている、あの告別コンサートの約1年前のドキュメント。
彼らしく、全てベートーヴェンのソナタで占められているこのアルバムは、ウィーン生まれのベーゼンドルファー独特の、ちょっと鼻にかかった様な音もよく捕らえられ、84歳という年齢が俄かには信じられないしっかりとしたタッチは健在である。
このCDを聴くと、実は今まで彼の音色についてはあまり考えた事がなかったのだが「こんなにきれいな音を出すピアニストだったっけ?」と思ってしまった。
昔日の「鍵盤の獅子王」の雰囲気とはだいぶ違う。むしろ、当時、対極の位置にいてよく比較されたケンプの持ち味だった、詩心と同様のものを感じ取ることが出来る。
もちろんテンペストの構成力は見事というほかないのだが、月光の1楽章など、これがバックハウスとか?と思ってしまうくらい、よく歌っている。


実に穏やかな晩年を過ごす、独りの老齢な人生がここには聴かれるのである。




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