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高橋 多佳子

いきなり、コンサートにでも行ってみようか、という事でPCで検索をしていたら、「高橋多佳子ピアノリサイタル」を見つけた。
演奏会当日だったが、チケットは当日券がまだあるという。
所用を済ませ、久しぶりに履く靴のほこりを払い、家を出た。

開演の1時間前に着いてしまったが、数人が既に並んでいる。チケットを買い求め列に付いた。
室内楽用の小さなホールで、総勢200人入るくらいか。
ソロコンサートとしては理想的な大きさだと思う。客席の段差が大きく、前列の客の頭が邪魔にならず、演奏に集中できそうだ。

高橋多佳子という人は、もう10年以上も前に一度、聴いたことがあった。
市民会館のような、音楽専用のホールではない場所で、たいして期待もしないで(チケットが安かったという理由で)聴きに行ったのだが、めちゃくちゃいいコンサートでビックリしてしまった。
男性顔負けのスケールの大きな演奏で、「こんな凄い人がこんなところで弾いていていいのか!」
と思った記憶がある。

今回のプログラムは、スカルラッティ、モーツァルト、ショパン、ラヴェル、リストと非常に多彩だ。

最初はスカルラッティのソナタ。
555曲もあるので、知らない曲がほとんどだが、今日の演奏は聴いたことがある曲だった。
ポゴレリッチが名演を残していたはずだ。
バージナルやチェンバロをイメージして演奏するピアニストも沢山いるが、あくまで現代のピアノの特性を最大限利用した「ピアノの演奏」だった。

次はモーツァルトのソナタ10番。モーツァルトのソナタは一見、単純で簡単そうに聴こえるが、その人の力量が如実にさらけ出されてしまう、恐ろしい曲でもある。
この人はメカニックが本当にしっかりしている。

ショパンのワルツとバラード。
ピアニストは、「ショパンの旅路」というシリーズのCDを順次出しているだけあって、このショパンと最後のリストが今日の演奏会の白眉だった。
そういえば2曲目のモーツァルトから、演奏前に本人による短い解説が入った。

15分の休憩。

今日の演奏会の目的であるラヴェル「夜のガスパール」。
オンディーヌ・絞首台・スカルボ、の三つからなるこの曲は、ラヴェルがある詩を基に作曲したという事で、曲を弾き始める前にその詩が朗読された。
こういう形式の演奏会は初めてだったので新鮮だったが、慣れていないせいか、個人的には曲間にいったん聴く集中力がなくなってしまい、また仕切り直しということをしなきゃならなかったので、少し戸惑ったりもした。
「オンディーヌ」は、かなり上出来な演奏だと思った。以前、テレビで見たアシュケナージの演奏より余程よかった。
「首絞台」はちょっとバラバラになってしまった?か。いや、聴いてるこちらが側の集中力が落ちてしまった。
「スカルボ」やっぱりこの曲は、大変に難しい。やり直しのきかない演奏会で、全てを上手く弾ききるのは、もはや神業に近い。
それにしてもこの人はなんとスケールの大きな人だろう。脱力が極めて素晴しい。腕から手首指先にかけて、クネクネと蛇の動きにそっくり。そして、どんなに早いパッセージやオクターブの連続でも、音が曖昧にならない。

プログラムの最後はリスト「ダンテを読んで」。
演奏会で取り上げるのは初めてといっていた。演奏会が近づくごとに心配だったらしい。
こういう人でも不安になるんだ、と思ってなぜか安心。
実は聴くのも初めてだったのだが、さすがリストというべきか、オクターブやトレモロの嵐。
リストの曲はどうも、ブツッブツッと音楽の流れがすぐ途切れるというイメージがあって、ちゃんと聴いたためしがなかった。
ピアニストはここでも、というかこういう曲でこそ、本領を発揮するのか、物凄いエネルギーがピアノから発散されていた。
本当に初めて取り上げる曲なの? というくらい堂に入った演奏だった。

かなりハードなプログラムが終わって、アンコールを2曲弾いてくれた。
リスト「ウィーンの夜会」とショパン練習曲集より「別れの曲」。
さすがのピアニストも腕がパンパンだったのか、和音を掴み損ねてしまったところもあったが、頬を高潮させてとても満足げな表情で弾いていた。

久しぶりに本当にいい演奏会だった。
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