日常 非日常
日々の暮らしの中で  旅へ出て

最近の記事



プロフィール

lugano

Author:lugano
雪は降る、あなたは来なぃ






↑よろしければ、ポチッとクリックをお願いします。


↑かわいいワンコへ感謝をこめて


↑カレーが食べたい…



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



フリーエリア

↑かわいいワンコへ感謝をこめて



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


ルイ・レーリンク ピアノリサイタル

週末、地元の街の音楽祭があった。

初日の金曜日に、会場の一つとなっている病院でピアノのコンサートが開かれた。

実は2年ほど前、一度聴きに行った事がある。

病院のくせに、と言っては失礼だが、なんとべヒシュタインのコンサートグランドがロビーに置いてある!

今回も無料だったので、6時半時開場の30分前に病院の前に並んだ。

なんでこんな病院の前に列が出来ているのか?、と通りかかる人はみな振り向いている。

前回は、仕事の都合で開演ギリギリになってしまい、どうせガラガラだろう、とたかを括っていたのだが、見事に予想は裏切られ、演奏者もピアノも全く見えない、柱の陰しか空いていなかったのだ。

今日も、すでに20人ほど並んでいる。

寒さのせいか、みんな左右に揺れていて、ジェイソンみたいで可笑しくなってしまった。

6時半にドアが開き、今回はなかなか良い席をキープ。

ピアニストに向かって斜め右後ろ側で、指やペダルが良く見える。

病院だからなのか、お客さんは見事にお年寄りが多い。

いつもお世話になっている病院でコンサートがあるから来てみたのか?、はたまた実はクラシックがとっても好きなのか?

7時丁度に、ルイ・レーリンクという、オランダ出身のピアニストが登場。

パッと見た感じは、背も高く、髪の毛のラーメン具合もジャンマルク ルイサダにそっくり。

とても低いスツールに腰掛け、バッハのプレリュードを弾きはじめた。


今夜の曲目は

バッハ 平均律クラヴィーア 第2巻より プレリュード嬰ヘ短調
     平均律クラヴィーア 第1巻より プレリュードハ長調

シューベルト プロンプチュ ハ短調 op. 90-1

ドビュッシー 前奏曲第1巻より  帆  沈める寺

ショパン 夜想曲 第13番 ハ短調

~休憩~

ブラームス 間奏曲 op. 118-2

ベートーヴェン エリーゼのために

シューマン 森の情景より 別れ

ラフマニノフ ヴォカリーズ

リスト なぐさめ
    オーベルマンの谷


弾きはじめた、ピアノの音を聴いて、前回のコンサートと音があまりに違うのにビックリした。

前回は、ショパンを中心としたプログラムだったと思うが、スケルツォなど熱演であることは充分伝わってきたが、なにしろ、狭いロビーに奥行き 280cm のコンサートグランドはデカ過ぎた。

音がギラギラときつく、耳が痛くて仕方なく、高速エレベーターで耳がツーンとする状態にして、聴いたほどだった。

それが、今回はものすごい柔らかい音なので、ビックリしてしまった。プログラム後半のリストでも、ギャンギャン響くことは無く、この音の差は、明らかにピアニストの差だった。

一流の楽器の凄さというか、恐ろしさを改めて感じた。ちなみに前回は日本人の若い女性だった。

さて、プレリュードはゆっくりしたテンポで、聴きなれていたものよりペダルが多用された印象だった。

2曲目は、有名な1番のプレリュード。

この人のバッハは、以前流行った、ピリオド楽器による演奏などに良くみられた当時への回帰(?)とは違い、あくまでも現代の楽器の性能を生かした、ロマンチックなバッハだった。

この人の演奏でコラールを聴きたくなった。

シューベルトは、出だしのト音のオクターブが印象的な、即興曲1番。

シューベルト特有の孤独感が前面に出ていて、目を閉じると、向こうの世界に引っ張られそうだったけれど、こじんまりとした演奏ではなく、ピアノのサイズを生かした振幅の大きな演奏で、なかなかの好演だった。

ピアノの音が、減退してゆくと天井の空調音が目立つのが惜しいところ、ホールではないので仕方ない。

ドビュッシーは前奏曲1巻からの2曲。
「帆」も「沈める寺」も、海が舞台になっている。

ショパンのノクターンは、乗りきれていなかったというか、指捌きがちょっと怪しげだった。

ここで休憩。

このピアニストは、演奏の前に各曲の解説が入り、自分でも
「ボクはおしゃべりピアニストです」
なんて言っていたくらいで、こういう形態のリサイタルを各地で行っているのだろう。

休憩あけはブラームスの間奏曲よりop. 118-2。

これが実に良かった。全体を通して、今夜の演奏会の白眉だった。ピアニストの息吹がそのまま完全にピアノに乗り移っていたような演奏だった。

続いては誰もが知っている「エリーゼのために」。

ここで「おしゃべりピアニスト」の本領発揮。

エリーゼへの片想いを元にベートーヴェンが一喜一憂する様子を、彼が物語風に創作(?)して、曲を3つ位に分けながら、弾いていた。
まるで公開講座のようだったけれど、笑い声なども起こり、楽しい雰囲気だった。

正直、めちゃくちゃ上手い。ピアニストが弾くとこんな風に聴こえるのか、と脱帽した。

シューマン、ラフマニノフと続いて、最後はリスト。

リストのオーベルマンの谷は、今日のプログラムの中で一番長い曲だった。

ピアノのメカニックを前面に出した、超絶技巧練習曲などと違い、ロマンチックな曲想だったけれど、
ヴィルトオーソ的な中間部を擁し、物語風な1曲だった。

プログラム終了時点で、2時間が経過。

小品ばかりだったので、1時間位のミニコンサートかと思っていたけれど、普段の演奏会並のボリュームだった。

最後に、日本の歌「赤とんぼ」をアンコール。みなさん、本日一番楽しそうに聴いていた。

帰りがけ、ピアノを覗きこむと、フレームに、フジコへミングの直筆のサインが書かれていた。
スポンサーサイト


コメント


コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


トラックバック

トラックバック URL
http://junkersdorf.blog82.fc2.com/tb.php/115-a9ae76ae
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。