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やさしいソナタ

ピアノを弾いていて不思議なのは、こんなに難しい曲は弾けないよ、と思っても

地道に練習を重ねていると、いつの間にかなんとか弾けてしまうところである。

ところが逆に、譜面では簡単に弾けそうだと思っていても、練習しているうちに、

難しくなって、弾けなくなってしまう曲がある。

その代表的な作曲家がモーツァルトだ。

10代の終わり頃に習ったことのあるk310のソナタを、浚ってみたところ、

どういう風に弾いたら良いのか分からなくなって、前に進まなくなってしまった。

当時は、快調に飛ばしながらいつもテンポが速くなる事を注意されていた。

ところが今は、メカニックは練習すれば何とかなりそうだが、曲想や、組み立てたりという事になると、

考えれば考えるほど、大袈裟でワザとらしくなって、仰々しい演奏になってしまうのである。

モーツァルトが天才と言われる所以はこのあたりにありそうである。

彼が天才なのかどうかは分からないが、残された文書などによると、

下ネタ好きのかなり変わった人だったようだ。

硬質だが弾力のある、真珠が転がって行くような彼のピアノ曲を聴いていると、

抑制や我慢とは無縁の、無邪気で怖いもの知らずな、純粋な子供の感性がとても似合いそうだ。

下手に経験を積んでしまった大人は、肉体が頭で抑えられてしまい、自由に手足を動かすことが出来ない。

それにモーツァルトの恐ろしさは、曲がシンプルなだけにペダルの多用や、オクターブの連続など、

一生懸命弾けばカッコがつくといったヴィルトオーゾ的な要素がほとんど無く、

ピアニストの技量が、いともあからさまに曝け出されてしまう。

16分音符の、あの流れるようなタッチを実現するには、余程の練習が必要なのである。


モーツァルトのピアノ曲は有名な曲も多いし、多くのピアニストがソナタ全集の録音を残しているので、

色々と聴き比べられる。

一流のピアニストでも、大人の呪縛から逃れられない演奏が多々ある。

そんな中、見事な構成力もさることながら、あまり素材に手を入れていない貴重な演奏は、

ヴァルター・クリーンという、オーストリアのピアニストで味わうことができる。

このレベルになると、好みの問題になってしまうがブレンデルや内田光子とは一線を画す、とても美しい演奏だと思う。

http://www.youtube.com/watch?v=LwDI1YzPK7o
↑ ピアノソナタ8番より1楽章、ヴァルター・クリーン


最後にもう一つ、あまりにも極端な演奏として、カナダのピアニスト、グレングールド↓
http://www.youtube.com/watch?v=Byd9V5j8cTM&NR=1

さてどちらがお好みでしょう?


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ピアノ 電子ピアノ グランドピアノ

ピアノを弾きに、近くのスタジオにたまに行く。

1時間あたり、グランドピアノで800円、アップライトで700円。

色々と練習室を借りたことがあるが、この値段はかなり安い。

ただ、元々バンドの為のスタジオなので、そちらの方面のグループが多く、ミキサーやドラムセットをよく見かける。

ピアノの個人練習は、前日から予約が出来る。予約の入ってない時間帯に、

タダで空けとくより個人貸しにした方が少しでも有効利用できる、ということらしい。

こちらとしても1時間、800円でグランドが弾けるのはありがたい。

グランドピアノの部屋は3室あり、いずれもYAMAHA。

Gシリーズが2台と、Cシリーズが1台。

皮肉なことに、高価なCシリーズのピアノが一番音の状態がひどい。

クラシック専用の貸しスタジオとは、管理のされ方が違うようだ。

でも、やっぱりグランドが弾けるのはありがたいので、

いろんなタイプのピアノのタッチに慣れる方がいいのだ、と納得させて借り続けている。

それにすいていれば、たまに部屋の希望が出来るので、

いつもどの部屋になるか訊いてみることにしている。


さて、理想は、弾きたいときにいつでも弾けること。しかし、

部屋が空いてたとしても毎回800円、大体2時間が多いので1600円、の出費はけっこうイタイ。

家にピアノがあれば言うことなしだが、マンションには置けないし、置けたとしても

と~っても高い。

そこで、家電量販店などに行くと、電子ピアノのコーナーがあるので、最近は覗くようにしている。

一昔前までは、明らかにピアノとは違う代物だったが、さすが技術の国、日本と言うべきか

昨今の電子ピアノの実力は、正直スゴイ。


YAMAHA クラヴィノーバが電子ピアノの代名詞だが、正直、これは好きになれない。

単音は問題ないが、和音をつかむ時の違和感が甚だしい。まるでバネが入っているようだ。

そこへいくと、ローランドの電子ピアノはなかなか素晴しい。

このメーカーの一番ビックリしたのが、ナッハドゥルック(Nachdruck)という、

本物のピアノの鍵盤の特徴が再現されていた点だった。

ピアノの鍵盤をゆっくりと下げていくと、途中で引っかかる感じがあって、その後ストンと落ちて底に着く。

この引っかかる部分までの深さを感じ取って、バランスを取りながらピアノを弾いてゆく。

これはピアニストにとって、非常に重要な部分で、一人ひとり深さが違う。

この鍵盤は浅いだの、深いだのという感覚はこの距離で測られる。

ごく一部の人を除いて、ピアニストは自分の楽器をコンサートホールに持ち運べないから

備え付けのピアノや貸し出しピアノとの相性は、とても重大な問題だ。

ピアノのせいでコンサートがキャンセル、なんてコトだって当然起こりえる。

今までの電子ピアノにはこんな機構はなかったので、初めてみた時はビックリしたものだった。

あとは、再現される音もこだわっているものが多い。

スタインウエイだの、ベヒシュタインだのといった楽器のコンサートグランドの音をサンプリングして

前や後ろ、4箇所ぐらいにスピーカーを設置して、高音質を謳っているモデルもある。

ただ、音に関しては、どう聴いても機器で増幅された電気音の域を出ない。


CASIOも以前から電子ピアノを製造しているが、キーボードが主流だった。

それがここ2年位前から、本格的に電子ピアノの分野に進出してきたらしく、

しかもYAMAHAやローランドより安く、実売10万円を切る価格になっている。

電子楽譜や、多種類の楽器の音など、3日で飽きる無駄な機能をなるべく削って、

ピアノとしての基本性能に絞っているのが特徴で、音量等のつまみもとてもシンプルになっている。

でも弾いてみると、他メーカーの15万円くらいのモノと遜色ない。

ナッハドゥルックはないものの、こちらはダブルアクションの機能が再現されているようだ。

ダブルアクションとは、一度弾いた鍵盤が上に戻りきる前に、再び打鍵しても音が出る機能で、

同じ音を早く連打したり、早いパッセージを弾く為のものだ。

現代のグランドピアノにはほぼ搭載されている機能のひとつ。

親日家で、何度も来日していたドイツのピアニスト ヴィルヘルムケンプは、

来日時、このアクションがないピアノでは非常に弾きにくい思いをしていた、と聞いたことがある。


各メーカーがしのぎを削って、電子ピアノをいかに本物のピアノに近づけるか、と研究している。

お金も場所もあれば、気に入ったグランドを手に入れることが出来るが、

それが実現するまでは、下手なアップライトのピアノを買うより電子ピアノを購入し、

あくまで、日々の練習器として一台手許に置いておくのも良いのかもしれない。

ただし、あくまでニセモノだと割り切った上で。

そして、本物の楽器の感触を掴みに、少しお金を出して外国のピアノを置いてある

スタジオなどを借りて、音のイメージを常に明確にたもつ事が重要だ。



無賃乗車

ドイツで、近郊電車に乗っていると、抜き打ちの検札がそういえばけっこうあったなぁ、

という事で、面白い記事を発見しやした。

ドイツ観光中の日本人が無賃乗車で罰金を払わされる事件が増加中




紅葉

近くの公園で、紅葉の見ごろです。

あまり有名でないだけに、人も多くなく穴場かも。

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ここは日本で初めてドビュッシーを紹介した人(?)大田黒元雄氏の屋敷だそうで、

日本庭園と西洋風の館が同居しています。

入場はタダ!

館の中にはおよそ100年前のスタインウェイのグランドがあり、ピアニストの青柳いづみこさんが

たまにコンサートを開いているようです。

では、怒涛のモミジ写真の始まりです。



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今年も大田黒公園では、紅葉を楽しませてくれました。





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