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噴水ジュース

駅前の柳家という食堂の入り口に、「噴水ジュース」があった。

柳屋は、旅館、すし屋、食堂、と多角的経営で、駅前のドンだった。
再開発でも、最後まで頑として譲らず、密かにその心意気を応援していた。

その入り口の横では、華麗なるオレンジ色の液体が吹き上がっていた。

きらびやかなその水の反映は、子供の心を奪うには余りある姿だった。

親に連れられて駅前を通るたびに、羨望の眼差しを向けていた。

結局、一度もその甘美な液体を味わう機会が無いまま、いつのまにか、「噴水ジュース」は撤去されてしまった。

衛生上の問題を抱え、自販機に取って代わられてしまった「噴水ジュース」。

そういえば、液体はいつもオレンジ色だった。

りんごやブドウジュースなんかもあったのだろうか?


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国分寺

わが街、国分寺。

小学生の聖地、伝説の「かしむら」から程近いフジランチ。
学生の腹の味方。ご飯の量が半端なく多い。味も中々のもの。


fujirannchi_convert_20090419230526.jpg


隣は、「みかさ」と言うふぐやだったが、いつの間にか今時のお洒落風なカフェになっていた。


supagetti_convert_20090419230635.jpg


フジランチのもう一つの名物が、外国人に大人気の蝋で出来た「食品サンプル」。
見事に浮かび上がる、アルデンテのスパゲッティとフォーク。
これはすごかった、子供心に衝撃的だった。
従姉妹の結婚のお祝いに贈ろうか、と思ったくらいだ。


kuri_convert_20090419230617.jpg


ここは「とん貴」という立ち食い蕎麦屋だったが、奥の厨房が隣の飲み屋と一緒という、国分寺ならではのつくりで、我々の心を奪ってあまりある存在だった。


こういった老舗は、いつまでも残ってほしいものだが、それは神のみぞ知るというもの。
我々はただ願うしかない。



ルネッサンス

伝説の喫茶店「クラシック」には、学生時代、友人に連れられて、一度だけ、傾く2階席に腰掛けたことがある。
お冷のグラスは、もうワンカップ大関ではなかったけれど、いつ抜けてもおかしくない床板は本当だった。
イスに座ると自分が傾いているのか、イスが凹んでいるのか、壁が斜めになっていた。
なるべく身動きをしないよう、お尻に力を入れていた。

その、中野「クラシック」が2005年1月をもって閉店した、と知った。

中央線沿線の名曲喫茶の中で、総本山的存在だった「クラシック」。
西から、国立の「ジュピター」、国分寺の「でんえん」、吉祥寺の「バロック」、荻窪の「ミニヨン」、
阿佐ヶ谷の「ヴィオロン」、高円寺の「ネルケン」、そして中野の「クラシック」。
(もうほとんど、名曲喫茶はなくなってしまった、と書こうとして、並べてみたが、まだ結構な数があるじゃないか、と思ってしまった) ※「ジュピター」は2004年頃閉店

いやいや全盛期には、とてもじゃないが数え切れない程あったに違いない。
最近、懐かしさからか、キレイになって復活したお店もあるみたいだが、著作権の関係か、BGM的に音楽を流すだけで、リクエストはおろか雰囲気も普通の喫茶店ぽくなってしまっていると聞く。

そんななか、高円寺に「クラシック」が復活したと知り、訪れる機会を持った。
当時、クラシックで働いていた従業員が復活させたとの話だ。

名前は「ルネッサンス」。

高田馬場から友人をだましだまし、散歩させて高円寺までやってきた。
飲み物を注文すれば、食べ物持込可、というのはクラシック時代と変わっていない。
南口から続く、商店街のアーケードが途切れる辺りを左折すると、黄色い看板が見えた。
地下に降りると、年季の入ったシェードランプが出迎えてくれた。
扉を開ける。
ずっと昔から営業しているみたいな空間がそこにはあった。
テーブルやイスなどの調度品類は、「クラシック」から運び入れた物に違いない。
限りなく往年のお店に近づけた雰囲気に、店主の想いが伝わってきた。

壁にかかった黒板には、リクエスト曲が並んでいる。
プロコフィエフのあと、ラベルのピアノ協奏曲が始まった。
演奏はモニクアースかな、などと思っているうちに、それにしても針音がすごいなと気づいた。
プロコフィエフもバリバリしていたが、こちらも演奏と同じくらいの音量でバリバリいっている。
レコードもそのままクラシックから引っ越してきたのだろう。
ちなみに次の曲(ベートーヴェン 田園)でも豪快な針音だった。

あとで気が付いたが、「クラシック」では竹針でLPレコードをかけていたと言う話を思い出した。
もしかして「ルネッサンス」でも、この伝統をちゃんと守っているのかも知れない。




珈琲と音楽と

コンロの上に網を置いて、カフェマッキナを手に取ると俄然前向きな気持ちが湧いてくる。
冷蔵庫からエスプレッソとミルクを取り出し、二つに取り外したマッキナの横に置く。
抽出されるエスプレッソの良し悪しを決めるのは、粉の微妙な圧力加減だそうだが、その時の気分で適当だ、いつも同じとは限らない。
バリスタのコンクールに出るわけでもあるまいし、その時の幸せな気分が一番重要だ。
このマッキナのために作られたんじゃないか、と思うほどピッタリした大きさのコンロの上に置き、火をつける。
もう一つのコンロではミルクが温められている。
人肌を通り越し、沸騰まではまだ先かな、という頃合に火から下ろし、ステンレスのクレマーに注ぐ。
何種類かのクレマーを試したが、こいつが泡のきめ細かさや、立消えの少なさ、使い勝手、耐久性、どれをとっても一番だった。
細長い耐久性グラスにたっぷり泡立てたミルクを注ぎ、キッチンに最高な香りを立ち上らせているカフェマッキナをゆっくりと傾ける。
すると、ミルクとクレマの間に行儀よくエスプレッソは収まり、ラッテマッキャートは完成する。



画像 1519



ラッテマッキャートに選んだ今日の一枚は、ザルツブルグの音楽祭の模様を収めた、バックハウスの晩年の演奏会である。
「少し休ませてください」という彼の肉声が収められている、あの告別コンサートの約1年前のドキュメント。
彼らしく、全てベートーヴェンのソナタで占められているこのアルバムは、ウィーン生まれのベーゼンドルファー独特の、ちょっと鼻にかかった様な音もよく捕らえられ、84歳という年齢が俄かには信じられないしっかりとしたタッチは健在である。
このCDを聴くと、実は今まで彼の音色についてはあまり考えた事がなかったのだが「こんなにきれいな音を出すピアニストだったっけ?」と思ってしまった。
昔日の「鍵盤の獅子王」の雰囲気とはだいぶ違う。むしろ、当時、対極の位置にいてよく比較されたケンプの持ち味だった、詩心と同様のものを感じ取ることが出来る。
もちろんテンペストの構成力は見事というほかないのだが、月光の1楽章など、これがバックハウスとか?と思ってしまうくらい、よく歌っている。


実に穏やかな晩年を過ごす、独りの老齢な人生がここには聴かれるのである。








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