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買い物

日本ほど、買い物に不自由しない国はないんじゃないか?
24時間のコンビニが登場してもう数十年。
西友などのスーパーや、地方にいけば郊外の大型店舗などで24時間のお店は今や多い。

ミュンヘンにいた頃は、もちろんコンビニなどはないし、24時間やっているお店と言えば、大きな駅の売店か、ガソリンスタンドと併設するキオスク位だったと思う。
さらに週末は、土曜日が基本午前中まで、日曜日はほぼ閉店というのが当たり前だった。
キリスト教の国では日曜日は安息日、という伝統に加えて閉店法という法律の為らしい。
(2006年にこの法律は大きく変り24時間が許可された。ただドイツは地方分権なので、導入するかどうかは各州に委ねられている)

連休の前なんかは、買い物を済ませておかないと冷蔵庫が空で餓死、なんてことも、何も知らない外国人にとってはあながち冗談ではないのかも知れない。

これを不便と感じるか、そうでもないと思うかは、この国が気に入るか否かの大きな要因の一つだろう。
自分は後者だったので別に日曜休みでもいいじゃん、て感じだったのだが。
実際、ドイツにはコンビニがないからもう生きてゆけない、と帰国してしまった日本人もいた。

むしろ、この国での買い物と、日本での買い物の大きな差は別のところにあると思った。

ミュンヘンの中心地、仕掛け時計のある市庁舎に面した広場、マリエンプラッツの脇に建つ「ルートヴィッヒヴェック」というデパートの上階に、この辺りでは中々の品揃えのCDショップが入っている。
クラシックとジャズが専門のお店で何度となく通っていた。
初めてここを訪れた時、とても驚いた事があった。

CDを手にしたお客が店員を捕まえ、何か言うと、店員はお客の手にしているCDを掴み、セロファン(新品のCDに巻いてある薄いビニール)を破ってお客に渡していた。
そのお客は、お店の一角に設けられたソファーが並べられているコーナーに腰を下ろし、目の前のCDプレーヤーに手にしたCDをセット、ぶら下がっているヘッドホンで試聴し始めたのだった。

それでもまだ、試聴用のサンプルCDがあるのか?くらいに思っていたのだが、自分も聴いてみたいCDを探し出し、同じように店員を捕まえ
「これを聴きたいんだけど?」
とやってみたら、見事に
「ええ、どうぞ」
と、さも当然のようにセロファンを破って渡してくれた。

スゲー!新品屋なのにここは買う前に聴かせてくれるんだ!と感激してしまった。
もちろん、時間制限なんかないし、気に入らなければ元の所に戻せばよい。
ちょっと、日出ずる国では考えられない事だった。


もう一つ。
これは楽器屋さんで電子ピアノを買おうと選んでいるときの事だ。
電子ピアノといえども、結構な値段がするから、買うときは試弾が欠かせない。
ビックカメラの量販店などで電子ピアノコーナーがあって、各メーカーのピアノがおいてあり、ポロンポロンとよく音を鳴らしているのを見かける。
自分にあった楽器を探すのは当然の事だし、お店の人も触らないで下さい、とは言わない。
でも、良く見ると譜面台の辺りに「楽譜をおいて長時間弾くのはやめて下さい」と注意書きがある。
え、こんなところで楽譜おいて弾く人なんかいないでしょう?、と思っちゃうがお店からしたら迷惑な話だ、となる。

ところが、ミュンヘンではみんな、これは試弾なのか?という勢いで弾いている。
それに、なんと各電子ピアノに試弾用のヘッドホンが付いているではないか。
店内には音楽などかかっていない。選ぶ楽器の音の邪魔をしないような配慮が行き届いている。

そう、ジャパニーズ量販店では、お経のお題目のように天井からその店のテーマ曲が延々と繰り返され、
隣では店員さんがこれ見よがしにボリュームを目一杯ひねって
「こんなにいい音なんですよ!」
と叫びながらガンガン弾いている中で、負けじと自分の音に集中しなくてはならない。

日本では、商品は絶対に新品じゃないとならない。
当たり前の事だが、ここでいう新品とは他人が手にとって吟味してしまったものは、もはや商品としての価値がなくなってしまう、ということだ。
この国では、野菜や果物にしても大きさが違うだけで分けられ、ランク別に値段が付く。
いかに外見をピカピカに保ち、美しく並べておくか、そういうところにお客は集まってくる。

ところが外国では、少なくともドイツでは、自分が買うものがどんなモノなのか、どんな仕組みなのか納得した上でないとお買い上げ頂けない、という事だ。

もちろんわたくしも、この楽器屋さんに通い詰め、楽譜を持ち込み、ヘッドホンを装着し、充分試弾をして買ったのは言うまでもない。


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GUAM 滞 在

ゴミ収集の激しさのせいで、さすがに朝になってもなかなか起きられなかった。

それでも、奥さんがレンタカーを借りに行っている間、ゴソゴソ起き出して、カーテンを開けると、目に飛びこんで来た景色に釘付け!

こんなきれいな朝の景色を目の当りにすると寝ているのが勿体ない。

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支度を済ませロビーで合流。

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奥さんの運転するレンタカーでプレミアムアウトレットへ。

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いかにもアメ車

中にある「ROSS」という大きなお店をのぞく。

洋服がメインのお店で、サイズもデカイ。

結局、なぜか、フランスのシャトーが描かれた鍋敷きを購入。

15ドルが3ドル位になっていた。

まぁ、定価で買う人がいるのか?というのが正直なところ。

コーヒーで眠気を覚まし、さらに南下。

舗装された道路が、古びた感じになってくると「ウマタック」という集落に。

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半円を描いた入江の集落で砂浜が続いている。

あらためて海の色がきれいだ。

雨の日も風の日も、そして今日のような澄み渡る高い空の日も、静かな時を刻んでいる、といった様子。

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2~3匹の野良犬が、全くこちらには興味がない、という風にのっそりと歩いていた。

浜辺のすぐ横には小学校が建ち、校庭の前にアメリカの映画に出てきそうな、黄色のスクールバスが停まっていた。

この入江を囲みこむかのように、三方に小高い山が三方に迫っている。

その小山の一つ、海に崖が突き出した「ソレタットの砦」という展望台へ車を登らせた。

ここは砲台が設えられた要塞の遺構が残っている。

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目の前に広がる大海原は、もはや頭の中に浮かぶ言葉では物足りなさすぎた。


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ここで、真っ黒に日焼けした怪しいおっさんに遭遇。

グアムに来て39年、という日本人のおっさんだった。

ノニの葉を煎じたお茶「ノニ茶」(そのまんま)を売っていて、だまされたつもりで購入した。

 20ドル!高っ!

と思ったが、おっさんは気を良くしたのか色々な話をしてくれながら、ココナッツジュースを飲ませてくれたのだった。

話をしながら、いきなり斧を片手にしたものだから、一瞬ビックリしたものの、ココナッツの実の上部を斧で割って、ストローを突き刺し

「ほら、飲んでごらん」。

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手に取って、すげー甘いんだろうなぁ、とおっかなびっくり口にすると、予想に反してとてもあっさりしていた。

さらに、飲み終わった実を渡すと、半分に割り、今度は中の果肉をそぎ落として集め、小皿になんと、わさび醤油を作って

「これに付けて食べてみな」

と言う。

先程のココナッツジュースに更に輪をかけて、恐る々るわさび醤油に浸して、

「エィ!」っと口に入れると…、

これがなんと、イカの刺身そっくりだった!

うまい! うますぎる!! 十万石まんじゅう!!!

思わずアボカドを初めて食べた時のことを思い出した。

将来、魚が採れなくなったら、アボカドとヤシの実で、「中トロとイカの刺身の盛合わせ」

ってなるかも、と本気で思ったりもした。

それにしてもよく喋るおっさんだった。

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「日本と違って、こっちで暮らしていると、ほとんどストレスなんか無いよ。オレが唯一、ストレスを感じる時は、たまにスーパーで 緑のたぬき と 赤いきつね のどちらを買おうか、悩んでる時かな、ワッハハハ…」

みたいな調子で炎天下の中、我々を楽しませてくれた。

木陰に黒い水牛がつながれていた。

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このおっさんの所有だという。

お茶を買ってくれた御礼に、と奥さんを牛の背中に乗せてくれた。

背中はものすごく温かかったそうだ。

おっさんにお礼を言って、再び車を走らせた。

旅の楽しさはこういう出会い(?)だよなぁ、みたいな話をしながら

来た道をホテルへ向けて走らせていった。

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途中、こじんまりしたハーバーで車を止めて、昼食。

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巨大なアイスコーヒーにフィッシュ&チップスを注文。

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しかし、不思議なことにチップスは付いていなかった。付合せにシーフードサラダが出てきた。

サラダは、マヨネーズ和えのキャベツが盛られているだけで、何がシーフードなのか、よく判らなかったが、サラダの上に載っている、ツナを乾燥させたような物がシーフードらしかった。

しかもこれが、この店のウリのようだ?

なんだかよく判らないお店だったが、フィッシュ(白身フライ)はとても美味かった。

再び車を走らせているうちに、いつの間にかウトウト…。

ちなみに運転は全て奥さん。

昨日行ったKマートに立ち寄って、お菓子や飲み物を買い、ホテルに戻った。

昨日は肉々しい夕食だったので、今日はイタリアンでも行こう、とホテルの前にあるカプリチョーザへ。

この店は日本にもあるチェーン店で(行ったのは今回が初めて)、注文すると、一人前の量が半端じゃないらしい。

席についてまずはビール。

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メニューをみながら、スモークサーモンのサラダと魚介のトマトソースのパスタを頼んだ。

先に到着したサラダの量は、昔、食べ放題に行った時、店員さんに

「まだ食べるんですか?」

と言われたオイラも認める満足なものだった。

アメリカ的(?)な、濃い味のドレッシングがかかり、ケッパーが散らしてあった。

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サーモンもちょっと厚めで、このサラダはなかなか美味しかった。

半分くらい食べたところで、スパゲッティの登場。

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見るからに多い…。

奥さんの目も点だ。

トマトソース仕立てのスパゲッティの上には、ムール貝、イカ、エビが載っている、それにツナが絡ませてあった。

味は思ってたほど、ジャンキーではなく普通に食べられる味付けだった。

それにしても量が多い。

ようやく半分ほど減ってからは、塩やチーズで少し味を変えながら、完食となったのでありました。

お腹一杯になって、ホテルに戻るとそのままプールへ直行。

少しでもカロリー消費を、とウォータースライダーやウォーターバスケに一生懸命励閉園時間まで励んだ。

今夜は、バスタブにお湯を張り、ゆっくり浸かってからベットへ。

さすがにすぐに眠りに落ちた模様。

でも夜中に、しっかりとあの収集車の爆音で目を覚まされた、ものの再びすぐ寝入ってしまった模様。



GUAM 到 着

飛行機の離陸の瞬間は何度乗っても気持ち悪い。

車輪が地面から離れて、鋭角に上昇してゆく時の変に体が引っ張られる感覚。

景色は斜めにながれ、昇っていくのか、地面に突っ込んでいくのか、一瞬分からなくなる。

早く水平飛行になってほしい。

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あとで読んだ物の本によると、離陸時の3分、着陸時の8分は「クリティカルイレブンミニッツ」と言われていて、最も事故が起こりやすい時間帯だと言う。

あの「ハドソン川緊急着陸」も、離陸時にエンジンに鳥が吸い込まれて、エンジン停止になったせいだったし。

座席に張り付きながら窓外を見ていると、九十九里海岸が眼下に見え、ついに太平洋をグアムに向けて南下していった。

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それにしてもよくゆれる。機長直々に「気流の悪いところを通過します」とアナウンスがあった位だ。

水平飛行になると、機内食が。

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生野菜にポテサラ、ツナのマヨ和え、それにトマト系のパスタだった。

味は、可もなく、不可もなく。生野菜が美味しかった。

ドリンクは、スパークリングワインを。

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〆のデザートはパウンドケーキ、コーヒーを頼んでゆっくりと頂きました。


1時間の時差になって、13時35分グアムに到着。

911のテロ以降の対策か、アメリカ入国の際には両手全ての指紋の採取と顔写真の撮影があった。

お客さんも多かったのでけっこう時間がかかった。

周りは見事に日本人だらけ。


入国審査はあっさり終わって、ホテル行きのバスに乗り込む。
バスのボロさも然ることながら、運転手のやる気の無さも、労働命のニッポン人も少しは見習ってもいいくらいだ。

ちょっと裏ぶれた街並みを右側通行でノンビリ進んでいく。

周りの建物もなんとなく埃っぽく、想像していたグアムの風景とは異なっていた。

各ホテルを回って、少しずつツアー客を降ろし、

最後にPIC(パシフィック アイランド クラブ)ホテルに到着した。

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紺碧の海沿いに建つこのリゾートホテルは、三つの宿泊棟を持ち、広大な敷地内には、BBQ,プール、スポーツ施設等充実した設備を持っている。

ロビーでチェックインを済まし、教えられたB棟732号室へ。

曲がりくねった長い廊下を進み、2回エレベーターに乗り、ようやく到着。

海に面した部屋ではないが、景色もよく滞在が楽しみな部屋だ。

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一息ついて、ホテル前の通りを挟んだ、ABCストアーへ。

このスーパーはグアム中に展開する(?)日本人向けスーパー。日本からの商品も並んでいる。

思わずドイツにいた頃を思い出した。

飲み物を買ってホテルに戻り、今度はKマートという巨大なスーパーへ。

さすが、グアムと言うべきか、沢山の種類のしかもデカイサイズのアロハシャツが並んでいた。

外に出ると、すでに日は落ちて夕暮れ。

腹も減っていたので、交差点を渡ったところにあるシェイク&ステーキというハンバーガーショップへ。

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ついに、本場アメリカでチーズバーガー、ポテト、コーラという、夢の「ジャンキーフード 三種の神器」を注文。

マックのように、注文した瞬間に出てくる、などという愚行はない。

少しすると、「ジュ~」といういい音が聞こえてくるではないか!

注文をしてからパテを焼き上げている。

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先に来たコーラをすすりながら、ハンバーガーの到着を待つ。

で、ついにトレーに載せられてそれはやってきた。

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一気にかぶりつく!

「旨い!」

あっという間に半分以上食べてしまった。

ポテトもフレンチタイプと違い、カリッとした部分とホクホクとポテトの甘みが感じられるところが共存したレベルの高いものだった。

非常に満足したアメリカンな食事だった。

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ゆっくりと、夜風に吹かれながらホテルに戻り、敷地内を散歩。

砂浜べりのBBQ広場ではグループが旨そうな煙をあげている。

海の向うの対岸には、別のホテルの松明が小さく揺れていた。

今朝は出発も早かったせいもあって、今夜は熟睡。

と、思ったら、夜中の三時ごろ、スゴイ音が聞こえてきた。

どうやらゴミ収集車の音らしいのだが、ブルドーザーで運んでんのか!?
と思うくらい、激しい収集だった。

しばらく眠れなくなって、本を読んだりしていたけれど、それでも明け方には眠ったらしかった。


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GUAM  出 発

早朝、5時過ぎ起床。
コーヒーで目を覚まし、荷物の最終点検をして家を出る。
すでに少し肌寒い、Tシャツの上に長袖をはおってきて正解だった。
6時の電車に乗って、新宿へ向かった。

新宿はすでに沢山の人で、山手線のホームは、軽いラッシュの様を呈していた。
客層は、サラリーマンというより、目の虚ろな朝帰りの若者が多い。
ステンレス全盛の電車の中、向うのホームにクリームと朱のカラーの懐かしい列車が停まっていた。
池袋では、多くの客が降り、同じくらい乗ってきた。スーツケースを持った人もけっこういる。

日暮里で乗換え。
京成線のホームは新しくなっていて、成田空港へ行くと思しき乗客が多数並んでいた。
やがて到着した列車に乗ると、デカイ荷物を横に置いた外国人のカップルが二組座っている。
外人は、自分の体が入るんじゃないか、と思うくらいみんな大きなバッグをいつも持っている。

右側のベルギー人らしき男性は、左手にサワーのペットボトルを持っている。サワーといっても焼酎で割る前の炭酸レモンのボトルだ。
昔、一度だけ飲んだことがあるが、美味いといえる代物でなく、非常に渋い大人の味がしたのを覚えている。
席を確保出来たし、空港まで1時間以上かかるのを利用して一眠りしたいところだが、いつもの様に全く眠れない。家から持参した文庫に目を通すも、中々集中出来ない。
隣では奥さんがこれでもか、という位眠っている。あぁうらやましい。

印旛沼が見える頃には、風景もすっかり田舎のそれになり、成田を過ぎるとトンネルへ入り、
8時に第2空港ビルに到着した。

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空港というところは、これから旅立ちだ、という感覚でいつもワクワクする。
カウンターでの手続きも済まし、出国ゲートを越えると、空港内であっても、法律上はもう日本でもなく外国でもない、中立地帯。
よってお土産屋の商品は全て免税店だ。
ニッカウイスキーの「よろい武者」の格好をしたビンを見つけ、誰が買うんだろう?、みたいな感じで冷やかしながら、小腹の足しにオニギリを一つつまんで、搭乗ゲートに並んだ。

グアム行きとあって、日本人客が多いのか、ゲートの窓越しには、いまや旅客機としては少数派となってしまったB747‐400ジャンボが、アイドリング状態で出発を控えていた。

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2階建の機体に、片方つばさに2発、合計4発のエンジンをぶら提げたジャンボの迫力は相当なもの。
そのジャンボの後方を、最新鋭のハイテク機、トリプル7がゆっくりと、滑走路へ向けて移動してゆく。
エンジンの性能が向上した結果、いまや、双発エンジンでジャンボと同等、むしろそれ以上の出力を誇るB777が経済性とも相まって、国際線、国内線の主力である。

グアムは日本からも近く、海外初心者にも人気の観光地なので、子連れファミリーが大勢いた。
遅れ気味の乗客の到着を待って、約15分遅れで離陸した。


ウィーン滞在 ③

シュテファン教会の下で待ち合わせをし、地下鉄に乗ってハイリゲンシュタットへ向かった。

待合わせ、というのも、昨日の楽友協会で日本人と知り合った。
その人は、その人でブラームスホールのチケットを求めていたのだが、一人旅で来ていてクラシック音楽が好きとの事。その人もハイリゲンシュタットに行きたかったので、では一緒に行きましょう、となったのだった。

地下から地上に出た電車はやがてハイリゲンシュタットに到着。
予想に反して、何の変哲も無い市街駅だった。

ベートーヴェンのファンなら「ハイリゲンシュタット」と言う名前は聞いたことがある筈だ。
子供向けの伝記にさえも出てくる。

ハイリゲンシュタットの遺書…。
文字通り、難聴に失望した31歳の楽聖ベートーヴェンがここで遺書を書いたのだった。
しかし、死を選ぶことは無く、むしろこの村を流れる小川べりを歩いて、交響曲第6番「田園」の第2楽章の構想を練ったと言われている。

そういう訳だから、ベートーヴェン信者にとってはある意味、聖地みたいな所で、信者でなくともウィーンに来たからには、一度は訪れたい場所なのである。

森の中の小川に沿って歩きながら、楽聖は第2楽章を練った…。

ところが、駅を出ても、広がっているのは住宅地ばかりで森はいずこに?
ガイドブック片手に「ベートーヴェンの家」へ向かって歩いているものの
本当に普通の住宅地ばかりが続いていた。

坂を上って少しすると、小さな川に出た。川と言っても回りの家の生活排水を流しています、みたいな感じで趣きも何も無い。
ところが、今歩いている道にベートーヴェンガング(ベートーヴェンの小路)と名前がついている!
田園の構想を練ったのは、まさしくココだったのです!?

思わず「えっ?」となってしまい、2人してしばし茫然。
これじゃまるで、小学校の時よく遊びに行った友達ん家の裏に流れていた、どぶ川みたいじゃないか、なんて事まで思い出してしまった。

でも、よく考えてみれば、当時は住宅街や舗装された道路、護岸工事で固められた小川なんかでは無かった筈だから、ここは一つ想像力を働かせてベートーヴェンが歩いていた当時の風景を想いながら、歩くのが良いのかも知れない。


それにしても、ヨーロッパを旅していると本当に昔のままに、中世の街並みだとか、お城だとか、おとぎ話に出てくるような景色を目の当たりにしてきたものだから、今回はちょっとショックを受けたのだけれど、翻って、自分の国のことを考えてみると、例えば、日本の歴史に興味をもってやって来る外国人を、日本は悉く失望させているんじゃないか、と思ってしまうのである。
鎌倉にしたって、京都にしたって、そりゃあ立派なお寺やきれいな景色が残っているのだけれど、果たして京都の駅をあんなコンクリートの巨大な駅ビルにする必要があったのか?
京都御所の隣に、あんな京都タワーなんかを建ててしまってよかったのか?
東京の「日本橋」を高速道路で思いっきり被せてしまったり、よくも、平気でこういう街づくりが出来るものだ、と思ってしまう。

ドイツのローテンブルクにガラス張りの高層ビルが建っていたら…、イタリアのフィレンツェに新宿副都心のビル群があったら…、イギリスの湖水地方が多摩ニュータウンみたいだったら…。

そんな事を考えていると、ここ、ベートーヴェンガングは、ショックを受けたと言っても全然マシなのである。
小鳥の囀りも聴こえるし、向うからは老夫婦が、散歩を楽しみながらやって来るではないか。
むしろこういう所に住んでみたくなってしまう。


この辺りには、ベートーヴェンが滞在していた家が、あちこちに残っている。あちこちというのも変な話だが、本当にいろんな所を転々としていたらしい。
ここまで来たからには、と思ってテスタメントハウス(遺書の家)に入った。
何の変哲も無い、と言っては失礼だが静かな普通の家で、当時のピアノや遺書などが展示されていた。
「ピアノの写真をとっていいか?」
と訊くと、あっさりとOKしてくれた。後日シューベルトハウスを見学した時も、写真撮影はOKだった。


少し期待はずれのハイリゲンシュタット観光だったけれど、ウィーンに戻って、ビールと安くてボリュームのあるヴィーナーシュニッツェル(ちゃんと子牛の方を注文!)を食べているうちに、やっぱりウィーンの街は素晴らしい、という話に落ち着いて、気分よくペンションに戻ったのだった。





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